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40年以上前の古き良きミナミを知り尽くしている男の嘆きみたいなもの
ミナミの飲み屋街に足を踏み入れるのは何年ぶりだろうか。
ずいぶんと様変わりしたもんだ。
若い頃に遊んでいたミナミの古き良き姿はなくなってしまったようだ。
私がここでミナミの飲み屋街というのは、南北は周防町筋と宗右衛門町の間、東西は御堂筋と堺筋の間のエリアを言う。若い頃と言っても30年ほど前になる話だが大阪の良さがいっぱいあったのだが飲み屋自体が新しくなって人情に溢れるスナックや小さなクラブみたいなものがほとんど無くなった。
昔のミナミと言えば狭い路地がたくさんあって、そこに小さな飲み屋がひしめいていたし、今で言う店舗付き住宅というか、店の2回に住居スペースがあって、そこで住み込みをしていた女の子もたくさんいたのだ。お昼に行くとさながら町の長屋の雰囲気で、外で洗濯などをしているホステスもいてのどかなものだった。
今の若い他人には想像もつかないミナミの姿だろう。
一番驚いたのは宗右衛門町の姿だ。
ある意味悲しくなるほどの変りようでびっくりした。
30~40年前の宗右衛門町と言えば老舗の高級クラブや毎夜ショータイムがあるキャバレーなどがあり、どちらかと言えば高級な雰囲気のある通りだったのだが、今は普通に安心して歩けないような安物の風俗店や呼び込みなどが横行し、その変りようにクビをかしげるばかりだ。
ミナミがこんな調子なら大阪に残る正統派の飲み屋街は北新地だけと言う事か。
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